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FUSION360と3Dプリンタを使ったバイク用部品の製作
全国のバイクファンの皆様お待たせいたしました。炎天下でもバイクで走るのが至上の喜びshrinkのRです。
バイク好きのRのセロー225はセローと言われないと分からないくらい改造されてしまっていますが今年の夏を乗り切るために足りないものがありました。
雨の日走るために必要なもの、そうフェンダーです!今年の夏は非常に雨が多いので必需品ですよね。
今回はYAMAHA225ccオフロードバイクの傑作セロー225にHONDA Ape用のカーボンフロントフェンダーを取り付けるためのアダプターをFusion360と3Dプリンターを使って製作してみましたのでレポートしたいと思います。
今回のアダプターの製作にはAutodesk社の3DCADソフトウェアであるFusion360を使用しています。
高価な3DCADにも引けをとらない高機能な最新の3DCADですが、非商用利用であればどなたでも実質無料で使用することができます。
高機能な3DCADが実質無料使えることはDIYでのモノづくりのあり方そのものを変化させました。
3DCADと3Dプリンターを使わない旧来のモノづくりは、紙に図面を書いたり、道具を使って材料を自分で加工する必要がありました。
材料の加工は複雑な形状のものになると、加工に時間がかかるだけでなく工作機械の熟練が必要でした。しかし、現在では3DCADと3Dプリンターのおかげで紙に図面を書く必要も、材料を用意して加工する必要もありません。まさに、モノづくりの革命!
さあ あなたもこれからFusion360と3Dプリンターで新時代のモノづくりを始めようではありませんか!
それでは、Fusion360を使ったモノづくりの説明をしていきたいと思います。
まず、私はバイク側の穴の位置や寸法をノギスを使って計測していきました。
スマホでノギスの値と実物の写真を撮影しておくと何処の寸法かあとで確認できるので非常に便利です。
次に、測った寸法からFusion360を使用して3Dモデルを製作していきます。
まずはスケッチ機能を使ってネジを取り付ける穴の位置からモデリングを始めました。
穴の位置がきまったら、外観になる外周のラインを描いていきます。
スケッチを作り終わったら、ネジの頭の高さ等が干渉しないように考慮しながら押出しをおこなってアダプターの立体形状を作っていきます。
力がかかると折れてしまいそうな角の部分にはフィレット(角を丸くすること)をかけることで強度を増すことができます。
また、フィレットを使うことで見栄えのクオリティが一気に上がります。
ナイロン素材は厚みが4mm以上あれば、細長い形状でもない限りすぐに折れることはまずありません。厚み3mmでも結構強度があります。今回はバイク用ということで、厚みが一番薄いところでも3mmを下まわることのないように気をつけました。
3Dモデルが出来上がったらいよいよ3Dプリントを行います。今回は耐熱性と靱性に優れたナイロン素材で3Dプリントすることにしました。
ナイロンはカラー素材も選べるのですが、今回はナイロンを染めQという塗料で着色してみたかったので。白色を選択しました。
ナイロン素材の3Dプリントはshrinkに3Dデータを入稿フォームまたはメールでご入稿頂ければお見積りさせていただきます。
納期はご注文いただいてから約2週間です。
2週間後・・ じゃーん!3Dプリントのアダプターが出来上がりました。
バイクに色が合うようにナイロン素材に染めQのブラック色で着色を行ってみました。
染めQは超微細な色素粒子が素材の内部に浸透してまるで染めたような仕上がりになる塗料です。
色素粒子を内部に浸透させるので、塗料を塗った箇所は引っ張ったりねじったりしても、割れたり剥がれたりすることがありません。
今回は黒色にしっかりと着色することができました。
今後はナイロン素材にいろんな色の染めQで着色することができますね!
それでは、さっそくバイクに取り付けてみます。
バイクは振動部品が多いので、ネジ部分にはしっかりとネジロックを塗ってネジが緩まないように処置を行いました。
Fusion360で製作し、業務用ナイロン3Dプリンターで出力したパーツはまるで出来合いのパーツのようにピッタリとアダプターとしての役割を果たしてくれました!
走行テストをしてみましたが、林道等の激しい振動が車体に加わる道でもしっかりとフェンダーを固定できているようです。
Fusion360と3Dプリンターは非常に相性がよく、きっと皆様のDIYライフを面白く変えてくれるはずです。
興味のある方はGOODAY FAB DAIMYO様にて3Dプリンター部の活動を行っております。
https://www.facebook.com/goodayfabdaimyo
※shrinkも3Dプリンター部の活動に参加しています。
今回使用したFUSION360について交流を深めたいと思いますので、3Dプリンターを使ったモノづくりに興味のある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。
また、shrinkでも3Dプリンタでのモノづくりの相談を受け付けております。どうぞ遠慮なくご相談ください。