- 制作実績
3Dスキャナーを使って寸法を知る
随分と寒くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。こんな寒い日の夜はFDM3Dプリンターの「ビルドベッド」をまさにベッドにして眠りたい今日このごろでございます。
巨大なかかしと3Dスキャナー⁉
本日ご紹介させて頂きますのは、3Dスキャナーの活用法になります。実際のお客様からのご依頼を例にとってご紹介致します。
福岡県の朝倉郡筑前町というところでは毎年11月に「ど~んとかがし祭り」という町の一大イベントが開かれております。
その中でもひときわ注目を集めるのは。。。
「巨大わらかがし」
というものになります。ちなみにかがしとはかかしのことですね。
地元の筑前若者会というメンバーが主導になって毎年1点テーマを決めて作り上げる超巨大なかかしなのです。過去の作品もどれも迫力のあるものばかりで、すごいのはサイズ感だけではなく「藁(わら)」で作りあげるというところにもあります。
こちらのゴジラの高さはなんと10mにもなるそうです。長いの代表的な動物であるキリンの首の長さが平均約2mなのでこちらのゴジラは5キリンになります。2キリンくらいならよく見ることがあるのですが、5キリンはなかなかね…圧巻です。
さてここからがようやく本題なのですが、いったいどこで3Dスキャナーを使うんだいっ!
それはですね、実はこの巨大かがしを作りはじめる際に0ベースで設計図を描くのはとても大変なので、参考となる既存の立体モデルを決めて、そのモデルを3Dスキャンします。データ化されたモデルはソフト上で簡単に拡大ができますので、大きくした際の形状寸法が分かるという事なのです。
去年のモデル(ゴリラ)を例にご紹介
以下は去年スキャンした3Dデータになります。
元モデルのサイズは20cmくらいでした。
※元モデルといっても「広瀬すず」や「川口春奈」のことではございません
このようにデータ化し、それを制作希望サイズ(かかしサイズ)に拡大する事で、足は○○cmで作ればよい。上の歯から下の歯は○○cmだ。という具合に制作がスムーズに進むわけです。
すごいリアルですね。
3.5キリンだそうです。
今年のモデル(テーマ)は?
さて今年も12月1日~来年の1月28日までの展示が決まっております。
今年のテーマはズバリ「鶏と卵」です。
トップシークレットではありますが、今年のスキャンの様子を少しだけご覧ください。
データもなかなかよく撮れましたよー
今年も楽しみですね。皆様もぜひ感染対策をしっかりとして巨大わらかがしをご覧になられてはいかがでしょうか。
詳しい情報は筑前町のHPでどうぞ。
以上 3Dスキャナーの活用事例紹介でした。