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ヤフオクドームの模型

ヤフオクドームの3Dデータを作る

ちょっと前の話なのですが、「ヤフオクドームのミニチュア模型」を作れないか?とお客様よりお問い合わせを頂きました。
サイズは手のひらサイズくらいで作りたいとのことで、納期が1週間しかなかったので少し悩みましたが、簡易的な形状再現でかつ3Dプリンターのトラブルさえ起きなければ可能ですとお伝え致しました。

ドームのモデリングはそこまで苦労しません、幾何学的な形状なので円や四角の組み合わせでできます。


開閉式の屋根も真上からの画像からスケッチを描いて作っていきます。

形が出来たら次はテクスチャです。壁側面は単色ですので近い色をソフトウェア上でペイントしました。
屋根が少し特徴的で、まばらな赤茶色になっています。ドームが建設された当初はまったく別の色をしていたのですが、時間と共に変化していくように計算して作られたものだと聞いた事があります。ウソだったらすみません。。

この屋根を似せて塗る事は非常に難しいので「画像データ」を貼り付けて作ります。立体に転写するイメージになります。
建物の場合はGooglemapをよく利用させて頂いております。


※Google mapから引用

見えない部分は「中抜き形状」にして造形コストを抑えます。

石膏は安価・プスチックは壊れにくい

納期が短く塗装の時間がないため、フルカラーでの出力が可能な3Dプリンターを使う事になりました。
弊社では石膏素材とプラスチック素材に対応しております。

どちらの素材で出力するかお尋ねしたところ少しおかしな事を言われました…

📞お客様:落としたりするので壊れにくいほうがいいです」

(え、落としたりする?「落としたら困るので・・」とかではなく? っていうか落とさないでよ。気をつけようよ)

なんて内心思ってました。お客様に用途を確認してみたのですが、まだこの時点では3Dプリントしたドーム模型が何に使われるかは、教えてもらえませんでした。

プラスチックの方が壊れにくいので素材はフルカラープラスチックに決まりました。

こちらが完成モデル。



屋根の感じもそれっぽく出ていますね、良かった。

なんとか無事に1週間以内に納品することができました。

 

それから数日後・・・

 

とあるCMに使われるという事を教えて頂きました。
それは、ヤフオクドームリニューアルのCMでした。ヤフオクドームの席に座れるようになるため人間になると彼女に伝えるケンタウロス(原田龍二さん)。すると彼女は怒って手のひらのヤフオクドームをはじき落とします。


!! これだったのか(笑) だから「落としたりする」ってことなんですね。

という訳で今話題の原田龍二さん出演のCMに関する実績紹介でした。

小さく細かい模型は3Dプリント向き

ミニチュア模型というものは、実は3Dプリンターで作るにはもってこいのジャンルだと思います。

理由としましては
・細かい形状を一体成型で再現できる
・もとは3Dデータなのでスケールの変更が容易
・完成後の形状修正や分割がカンタン
・立面図やCADデータがあれば正確に再現できる

などがあります。

弊社では出力サンプルの貸出しなども行っておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。