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3Dデータ制作実績 自助具編

shrinkでは3Dプリントはしなくていいけれど、こんな3Dデータが欲しい…という

3Dデータ制作のみのご注文も承っております。

今回は握力が弱い方でもペンが握りやすくなるオーダーメイド自助具の3Dデータを作る様子をご紹介します。

 

ご存じない方のために自助具とは…

障がいや病気、加齢によって低下した身体機能では困難な動作を補う福祉用具のひとつです。
食事を補助するものや入浴を補助するものなど様々な種類があります。

 

 

それでは制作過程の紹介です。

今回は作りたいものの寸法が決まっておらず、形状も大まかにしか決まっていないところからのスタートでした。

1.まず制作したい自助具の形状を分かりやすくするために、写真に絵を書き込んで大まかなシルエットを把握します。

斜線部分が作りたい部分です。

人差し指を挟む二又と親指を通す穴を作りたいのですが、この段階ではちょっと分かりづらいですね。

 

2.書き込んだ絵を元に、油粘土で形をつくります。

立体になると形状が分かりやすくなりますね。

3.油粘土を3Dスキャンをして3Dデータとして読み取ります。

撮影したデータがこちらです。

粘土の凹凸が目立ちます。

4.編集ソフトで表面を整えます。粘土の凹凸や溝を滑らかにします。

表面を整えツルっとしたボディが出来上がりました。

ペンを差し込む穴も綺麗な円に開けなおしました。

5.データの加工

つるっとしたボディで完成とすることが多いのですが、今回は滑り止めのために表面にシボを入れました。

また、表面からは分からないのですが軽量化のために内部をくりぬいています。

 

6.データのお渡し

弊社で行っているデータ納品の形式は色なしのデータの場合はSTL形式、色つきのデータの場合はPLY、VRML、OBJ形式いずれかでお渡しとなります。

3Dデータ納品の利点はデータの所有権をお客様に譲渡しますので自由に変形・出力をして頂けるところです。

3Dプリントして現物として欲しい場合は弊社でも承れますし、別の出力業者様で出力されても問題ございません。

 

 

今回の自助具のように制作したい物の図面やイラストがない場合の3Dデータ制作は弊社スタッフがお打ち合わせで細かくヒアリングをさせて頂き丁寧に制作いたします。

図面がないから…イラストがないから…と諦めずにまずはご相談くださいね!