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3Dプリント素材「フルカラープラスチック」レビュー

今回は、3Dプリント素材の「フルカラープラスチック」についてレビューしてみました。
出力前の参考になれば幸いです。

さて、そもそもフルカラー(色付き)で出力できる3Dプリンターってどんだけあるの?というお話からさせていただきますが市場に流通しているものとしては

●ProJet CJP 660Pro ※ProJetシリーズ ◇3Dsystems社
●Stratasys J750 ※PolyJetフルカラー ◇Stratasys
●ダヴィンチColor ◇XYZプリンティング
●3DUJ-553 ◇ミマキエンジニアリング

その他にもHP(ヒューレットパッカード)が新製品として販売を開始予定だったりとそこそこあります。

上記は全てフルカラーなのですが、造形精度や素材、コストなどが各プリンターごとに大きく変わります。

さて今回は「フルカラープラスチック」ということで、上記の●3DUJ-553 ◇ミマキエンジニアリング について出力サンプルから見てとれた感想をお伝え致します。

まずは良い点から。。。

いいね ①

何と言っても発色がこれまでのフルカラー3Dプリンターよりとても良い!
特にグラデーションは製品レベルに近づいてる気がします。サンプルやテスト出力なら全く問題ないですね。綺麗!

 

いいね ②

細い箇所や薄い箇所も壊れることなく造形が可能なところは素晴らしいですね。別プリンターの石膏素材は安価ですが強度に問題がありました。プラスチックであればそんな問題もクリアですね。

スカート部分の厚みは1.5mm ↓

髪の毛の先端も細かく再現可能↓

いいね ③

塗料なので紫外線による色褪せは防げないのですが、フルカラープリンターの中ではトップクラスに退色に強いそうです。
色が長持ちするのはいい事ですねー。

 

気になる問題点も。。。

気になる ①

先細りの形状など薄い箇所は塗料のりが悪い?のか色が付かず素材色の「透明」になってしまいます。

髪の毛の先端は透明に↓

気になる ②

黒色のモデルは積層に白のラインがでる事がある。。。。のかな?

気になる ③

3Dプリンターあるあるなのですが、平らで薄いモデルは反りやすいみたいですね。

若干反っているモデル↓

まとめ

気になるところもあるがそれでもやっぱり、「フルカラープラスチック」コスパの合ったフルカラー出力と言えます。

「そこそこ高いが、けっこう良い!」

そんな言い回しがぴったりの素材ではないでしょうか。

フルカラー出力をお考えのみなさんの参考になれば幸いです。もちろんshrinkでも出力サービスに対応しております。