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唯一無二の「地獄極楽絵」をデジタルアーカイブ! つづき

今年もよろしくお願い致します!FTことfukuoka tanakaです。誰からも呼ばれたことはありませんが。。。

さて博多のパワースポット「東長寺」の大仏様の中にある「地獄極楽絵」ですが、前回のブログで3Dスキャンしてデータ補正の作業をするところまでご紹介させて頂きました。
そして今回は、【彼女に渡したいプレゼントランキング】でみごと1位に選ばれた※みんな大好き「3Dプリンター」で出力してみよう!の回になっております。   ※嘘です

どのように仕上がっていくのか大変楽しみです。

考えられる制作方法は…

では実際に3Dプリントしてみたいのですが、わたくし的に制作方法の選択肢が4つほどございます。

プラン1 フルカラー石膏3Dプリント

素材が石膏製のフルカラーで出力できる3Dプリンターで作る方法になります。

メリット 色塗りまでできて楽ちん コストパフォーマンスが高い
デメリット 色再現能力が低い 紫外線により色落ちする

プラン2 フルカラー樹脂3Dプリント

素材が紫外線硬化樹脂のフルカラーで出力できる3Dプリンターで作る方法になります。

メリット 色表現が良い 表面が滑らか
デメリット 出力コストが高い 紫外線により多少色落ちする

プラン3 光造形で単色出力 ➡ 塗装

高精細で樹脂出力できる光造形で出力します。その後、写真を元に職人が塗装する方法になります。

メリット 造形が綺麗 職人が塗るので特色が使用可能 ※金や銀など
デメリット トータルコストが高い 複数個作る際は、手塗りなので1つ1つに多少の違いが生まれる

プラン4 光造形で単色出力 ➡ UVプリント

高精細で樹脂出力できる光造形で出力します。その後、UVプリンターで着色を行う方法になります。
※UVプリンターとは紫外線で硬化する特殊なインクを使用して様々な素材に印刷できる印刷機です

メリット 造形が綺麗 画像データを使って印刷するので写真のような色の仕上がり
デメリット トータルコストが高い UVプリンターが大きな凹凸に対応できない

 

悩んだ結果。。。
ひとまずコストがあまりかからないものから初めてみることに(笑)

フルカラー石膏3Dプリンターで出力

最初に出力してみるのはこちら

ムケンジゴク または ムゲンジゴク と読みます。

仏教で説かれている「八大地獄」で最も恐ろしい地獄になります。

縦90mm×横170mm×厚み2mm で出力したものがこちら。

ちなみに額縁もナイロン素材で3Dプリントしたので、オール3Dプリント品になります。

フルカラー石膏での造形時間は厚みがないのでたったの30分ほどでした。

仕上げにクリアスプレーを吹いてます。実物の立体感も正確に表現されており、なかなかの力作かと。

ここからは興味のある方のみご覧ください

ではここで恒例の「地獄小話 無間地獄編」‼

無間地獄は八つの地獄の最下層にあり、たどり着くには2000年もの間、真っ逆さまに落ち続けるそうです。ながっ!
地獄の内容はと申しますと、剣樹、刀山、湯などの苦しみを絶え間なく受け、舌を抜き出されて100本の釘を打たれ、毒や火を吐く虫や大蛇に責められ、熱鉄の山を上り下りさせられるそうです。そのため、これまでの七つの地獄は無間地獄に比べれば夢のような幸福だとか。ここで死ぬまで罰を受けるのですが、すごいのがここでの寿命、なんと「縦横高さがそれぞれ一由旬(約7Km)の巨大な正方形の石を、100年に一度ずつ柔らかな木綿の布で軽く払い、その繰り返しで石がすり減って完全になくなるまでの時間」だそうですっっ(;´Д`) …ええっーーー!なにそれー‼ほんとに地獄だー!

以上をふまえてもう一度無間地獄をご覧ください。

夢で見ませんように。。。