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セラミックでペットフードボウルを3Dプリント

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こんにちは、猫派の人の数が犬派を超えたとニュースで聞きましたが、犬派のtanakaです。シュリンクではフルカラー石膏の3Dプリントをメインで扱っておりますが、その他の素材での造形も勿論可能です。というわけで、今回「セラミック」いう素材で出力してみましたのでご紹介させて頂きます。

そもそもセラミックとはどんなものなん???

別の言い方をすれば陶器ですね。ですので、普通の焼き物と同じように焼き釜での焼き工程を経て完成になります。
3Dプリント方法は粉末のセラミック粉を何層も重ねて作る積層造形という技術になります。
このセラミックの魅力の1つは陶器特有の艶感です。釉薬(うわぐすり)という素焼きの段階に陶磁器の表面に塗っておく薬品があるのですが、このおかげで水の浸透を防ぎ、艶が出るんです。またセラミックプリンターではいくつかの出力カラーを選べるのですがでれもポップで可愛いです。
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2つ目の魅力は食品関係に使える素材という点です。食器などを作るにはピッタリの素材ですね。

そこでtanakaの愛犬&シュリンクのアイドル!?でもあるイチゴちゃん(メス12歳)に誕生日プレゼントをセラミックで作ろうかと思います。作るものは「ペットフードボウル」に決めました。カッコよく言いましたが、エサ入れです(笑)
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足の短いイチゴちゃんのためにお皿のふちの高さを低めにモデリングし、名前入りにしました!

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↑この形状なんだか分かります?
実は飛行機のジェットエンジンのプロペラをイメージしています。ご飯を食べにいく姿はまさに、バードストライクならぬドッグストライク。
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名前を入れた反対のふちには「JET DOG」の文字を入れ完成です。
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プリント色はイチゴちゃんにちなんで赤にしました。

そしてそしてついに・・・

3Dプリント

完了!!
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うおおーーー!! いいじゃん。イチゴの文字もしっかり出てるし。そして発色がいいねっ!
DSC07424JET DOG の文字もばっちり! 嬉しいですねー。
思ったより出なかったのがプロペラ形状。釉薬の厚みが思ったよりありました。今後の参考になります。
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釉薬を使う上での注意点として、【造形物の底に釉薬は塗れない】というものがあります。焼き台に釉薬がついてしまうからです。ですので焼き台に触れる底の面積を小さくするような形状の工夫をすれば良かったかなと思いました。勉強になりますね。
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このプレゼントが完成したのは5月ですが、実は悲しい事にイチゴちゃんは4月に急に体調を悪くし、天国に行ってしまいました。プレゼントできなかった事が非常に残念です。
そこでこのフードボウルをお墓に持っていってあげました。元気な頃によく食べさせてあげていたボーロというお菓子を入れて手を合わせてきました。
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↑家のすぐ横にあるイチゴちゃんのお墓。歳をとってからは、あまり上手に歩けなくなってましたが天国では元気に走りまわっていることだと思います。なんだか悲しい話になりましたが、デザイン食器などいろいろと面白い物を作れそうなセラミック、皆さんもオリジナルの食器など作ってみたい方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡下さいませ。
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